HubSpotにログインできない時の虎の巻 に追加して、「パスキーでログインできない」「パスキーを除去したい」といったケースに関して、ご案内させていただきます!
パスキーは、「2段階認証 "込み"」の仕組みとして作られたログイン方法です。
(「その端末を持っていること」と「その端末で本人確認できること」が最初から組み合わさったログイン方法)
昔ながらの2FA(パスワード+コード入力)よりも、同じくらい安全なのに手間が少ないことを目指して、環境や設定によっては、一番最初の選択肢としてパスキーが推奨して表示されることもあります。
ただ、”込み"である分、通常のログインよりも、ちょっと気をつけなくてはいけない点があります。
パスキーは、自宅の玄関の鍵のイメージです。
自宅の鍵をなくしたときに、
という流れになるのと近いイメージです。
一方、SMSや認証アプリなどの2FAは、ホテルのカードキーに近いです。
そのため2FAリセットは、
といった、「ホテル側のオペレーション」で何とかできる余地が比較的大きいのが特徴です。
キーワードを、少しだけ技術寄りとはなりますが、整理しておきます。
「鍵を全部なくしました」と入居者が来たとき、管理人(Nametag)が
ポイントは、Nametag も HubSpot も「本物の鍵そのものを作ることはできない」ということです。
あくまで「本当にこの部屋の住人か」を確認したうえで、これまでの鍵情報(鍵台帳のエントリ)を無効化して、新しい鍵を使えるようにするイメージです。
パスキーを設定した覚えがないのに、パスキーでのログインを求められる
昨日までログインできていたのに、突然パスキーで詰まるようになった
パスキーを削除したいのに、パスキー入力画面のループから抜け出せない
これらは原因こそさまざまですが、解決の流れはほぼ共通です、次の3つのケースで考えると整理しやすくなります。
🚩ケース1:まだ他のログイン方法・2FAが残っている場合
→他の手段が 残っていれば、その方法でログインし、ユーザー自身でパスキーを削除する(最も安全・早い)
🚩ケース2:ほかの2FA手段が使えない場合
→ ログイン画面の「パスキーをなくした / Lost your passkey?」+Nametagによる本人確認で、自動的にパスキーを除去
🚩ケース3:Nametagが使えない or 何度やっても失敗する場合
→ サポート経由でセキュリティ質問による確認+HubSpot側でのパスキー除去
それぞれのパターンを、もう少し具体的に見ていきます。
一番スムーズに解決できるパターンです。
この方法では、
介在しないため、「ユーザー自身で完結する安全な復旧になります。
パスキーが唯一のログイン手段になってしまっている、または
といった場合は、Nametag経由での本人確認+パスキー除去を行ってください。
先ほどの比喩をもう一歩だけ進めると、こんな感じです。
管理人(Nametag)が本人確認を行い、その結果を受けて管理会社(HubSpot)が「じゃあこの部屋の鍵穴をいったんリセットしておくね」と判断しますが、新しい鍵そのもの(パスキー)を作って自分のスマホやPCに入れ直すのは、最後まで“自分自身”の役割です。
ユーザーとしては、
というイメージです。
Nametagが使えない理由として、下記のようなご事情があったり
この場合は「最後の砦」として、次のようなフローが用意されています。
最後の砦の方法は、一件一件、複数人によるチェックを必要とし、時間がかかります点、何卒ご了承ください。
Nametag を使った本人確認では、「表札」と「本人確認書類の名前」がきちんと揃っているかが大事になります。
ここでいう表札が HubSpot ユーザー名、本人確認書類が 身分証の氏名 です。
マンションで考えると、表札に書いてある名前と、住民票や運転免許証の名前が違うと、管理人さんは「本当にこの部屋の人かどうか」判断がつかず、OK を出しづらくなりますよね。
日本語名だと、たとえばこんな「名前のズレ」でつまずきやすくなります。
このように、表札(HubSpotユーザー名)と本人確認書類の名前がそろっていないと、管理人(Nametag)が OK を出せず、鍵穴リセットまで進めなくなってしまうことがあります。
2FA のリセットはスーパー管理者が行えるのに、パスキーはできないのは、リスクが大きすぎるからです。誤操作・内部不正・アカウント乗っ取り時の被害を最小限に抑えるため、パスキーの紐づけ解除は、厳格な本人確認を前提に、ごく限られたHubSpot側の対応として処理されます。
今まさにログインできずにこの記事に辿り着いた方は、「とにかく早くログインさせてほしい」というお気持ちがあるとは思うのですが、パスキーはパスワード+2FA をまとめて守る玄関鍵そのものであるため、通常の 2FA リセットよりも慎重なプロセスになっていることをご理解いただければ幸いです。
パスキーは、うまく運用できればセキュリティと利便性を両立できる仕組みです。一方で、HubSpot ではスーパー管理者であっても他ユーザーのパスキーを直接除去できない設計のため、事前の備えが重要です。
💡アドバイスその1: パスキー以外の2段階認証手段+バックアップコードを整えておく!
パスキーだけに頼らず、別デバイスの 2FA(SMS/認証アプリ/HubSpotモバイルアプリ)とバックアップコードを用意しておくと、「パスキーが使えない」状況でも自力復旧しやすくなります。
💡アドバイスその2: HubSpot 上の氏名は本人確認書類とできるだけ揃えておく
パスキーをメインに使用する場合、「HubSpot のユーザー名」は、パスポート/運転免許証/マイナンバーカードなどの氏名表記とできるだけ同じ形にしておくと、Nametag での本人確認がスムーズになります(漢字の揺れ・旧姓の併記・ローマ字揺れなどに注意)。
💡アドバイスその3: 使い始めたばかりのユーザーは特に注意する
HubSpotを使い始めて間もないユーザーは、ログイン後の案内を流れで進めた結果、自分でははっきり認識しないまま パスキー を作成していることがあります。
そのユーザーが、いつもの利用環境だと確認できないログインや、以前の認証状態を保持されていない状況でログインを行うと、HubSpot は既存の パスキーを 要求するため、「設定した覚えがないのに、急にパスキーを求められた」と感じられることがあります。
対応策としては、アドバイスその1のように、別の 2FA 手段とバックアップコードをあらかじめ用意しておくと、こうした場面でも詰まりにくくなります。
管理者の方は、特に新しく HubSpot を使い始めたユーザーに対して、「パスキーだけに依存しないこと」と「復旧手段を事前に用意しておくこと」を案内しておくと安心です!
ここまで読んでくださりありがとうございます。この記事が、トラブル時の整理の一助となれば幸いです。