前回の記事「編集不可の標準プロパティを編集したい時の対処法」の続きで今回はよく相談を頂くオリジナル/最新トラフィックソースをカスタマイズする例をご紹介したいと思います。
今回はよくある相談内容に則って下記の様な内容でご紹介していきます。
※今回のサンプルではドリルダウンは作成しませんが、基本的なアプローチは変わりません
もしかすると異なるアプローチもあるかもしれませんが、今回は私は下記のような仕組みを作成してみようと思います。
注意点としてはインポートを行った際、最新トラフィックソースが更新されます。インポート時にマニュアルで値を折角入れているにも関わらずワークフローで上書きの処理が実行されないよう、例外の処理が必要です。
それでは本日のメインとなる、「最新トラフィックソース」を基に「最新流入ソース」を設定するワークフローを説明していきます。
見づらいかとは思いますが作成したワークフローの全体像は下記の様な形です。
では部分部分に分けて解説していきます。
今回最新トラフィックソースが変わるごとに処理を実行したいと思っています。最新トラフィックソースには実行した日時のフィールドがあるのでこちらを今回はトリガーとして採用しています。
各トラフィックソースの詳細はコチラに記載があるのですが、なぜかオフラインソースのみ情報が消えていました。私の認識ベースで記載をすると下記の様な形です。
オリジナル/最新トラフィックソース | ドリルダウン1 | ドリルダウン2 |
オフラインソース |
オフラインチャネル/ツール/プラットフォーム。 例:IMPORT, SALES, API, BATCH_UPDATE, CRM_UI, MOBILE_IOS, SALESFORCE, BOT, MEETING, EXTENSION, PRESENTATIONS |
特定のオフライン媒体 例:BCC_TO_CRM、business-card-scanner、salesforce-createdby、addMessageUser、addViewer |
※仕様が変わる可能性もありますので、実際のデータを基にご判断下さい
インポート場合はドリルダウン1に「IMPORT」と記載されますので、今回はドリルダウン1の値が「IMPORT」かどうかで分岐を作成します。ここでインポートと判定された後は特にやることはありませんのでアクションは無しで終了です。
インポート以外と判定されたアクションの次は最新トラフィックソースの値毎にアクションを分岐させます。まずは「1件のプロパティーまたはアクション出力」を選択します。
次に表示される画面では「最新トラフィックソース」を選択し、「子のプロパティーの各値に個別の分岐を作成」にチェックを入れて次へをクリック。
そうすると値の数だけ自動で選択肢が作成されますのでそのまま保存をクリックします。
余談:なぜ全選択肢を作成するのか?
普段からワークフローを作りなれている方は、今回作成するワークフローの場合、値を書き換えたい検索連動型広告以外は共通で値をコピーしたらよいのでは?と思われる方もいるかと思うのですが、例えば画面上「オーガニック検索」と表示されていても中身は英語で書かれており、コピーすると下記の様に「Organic Search」となってしまうのです。
その為、日付や姓名場合はコピーしても良いのですが、デフォルトの選択式プロパティの場合はコピーではなく書き換えてあげる方がレポート化した時に見やすくなります。
各分岐ごとにカスタムで作成した最新流入ソースにセットする値を設定していきます。あえて変える必要が無い場合はそのまま入力しておいて大丈夫です。
一個目を設定が終わった後はアクションのコピーを使うと手間を減らせるのでおススメです。
後はこの流れで値を全ての分岐の値を設定していけばOKです。
今回はトラフィックソースを任意の形にカスタマイズする例をご紹介しましたが、このような設定方法は様々なケースに応用する事が出来る設定となるので、マスターしておくとHubSpotが一層使いやすくなるはずです。すこしでも皆さんのHubSpot運用のお役に立てば幸いです。
※1:HubSpotの仕様が変わったり、条件によっては上手くいかないケースもあります。必ず検証して、自己責任でご運用下さい。
※2:もしもっと良い設定方法がある!という方がいたら教えてください。