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ユースケース:流入ソースを独自にカスタマイズする
前回の記事「編集不可の標準プロパティを編集したい時の対処法」の続きで今回はよく相談を頂くオリジナル/最新トラフィックソースをカスタマイズする例をご紹介したいと思います。
サンプルのお題
今回はよくある相談内容に則って下記の様な内容でご紹介していきます。
- オフラインで開催するイベントはオフラインソースではなく「イベント」と表記したい
- オフライン開催イベントの結果はインポートでHubSpotに取込を行う
- 検索連動型広告ではなく「広告」と表記したい
- それ以外はそのままオリジナル/最新トラフィックソースの値を取りたい
※今回のサンプルではドリルダウンは作成しませんが、基本的なアプローチは変わりません
ソリューション概要
もしかすると異なるアプローチもあるかもしれませんが、今回は私は下記のような仕組みを作成してみようと思います。
- コンタクトに「オリジナル流入ソース」と「最新流入ソース」という二つのカスタムプロパティを用意してそこで実現する
- 「最新流入ソース」の値はインポートの場合は直接固定で値を入れる
- それ以外は「最新トラフィックソース」の値をワークフローで入れる
- 初めて「最新流入ソース」に値が入ったらワークフローで「オリジナル流入ソース」に値を入れる
注意点としてはインポートを行った際、最新トラフィックソースが更新されます。インポート時にマニュアルで値を折角入れているにも関わらずワークフローで上書きの処理が実行されないよう、例外の処理が必要です。
最新流入ソースを設定するワークフロー
それでは本日のメインとなる、「最新トラフィックソース」を基に「最新流入ソース」を設定するワークフローを説明していきます。
見づらいかとは思いますが作成したワークフローの全体像は下記の様な形です。
では部分部分に分けて解説していきます。
トリガー:最新トラフィックソースの日付に値がある&再登録あり
今回最新トラフィックソースが変わるごとに処理を実行したいと思っています。最新トラフィックソースには実行した日時のフィールドがあるのでこちらを今回はトリガーとして採用しています。
アクション1:インポートかどうかで分岐
各トラフィックソースの詳細はコチラに記載があるのですが、なぜかオフラインソースのみ情報が消えていました。私の認識ベースで記載をすると下記の様な形です。
オリジナル/最新トラフィックソース | ドリルダウン1 | ドリルダウン2 |
オフラインソース |
オフラインチャネル/ツール/プラットフォーム。 例:IMPORT, SALES, API, BATCH_UPDATE, CRM_UI, MOBILE_IOS, SALESFORCE, BOT, MEETING, EXTENSION, PRESENTATIONS |
特定のオフライン媒体 例:BCC_TO_CRM、business-card-scanner、salesforce-createdby、addMessageUser、addViewer |
※仕様が変わる可能性もありますので、実際のデータを基にご判断下さい
インポート場合はドリルダウン1に「IMPORT」と記載されますので、今回はドリルダウン1の値が「IMPORT」かどうかで分岐を作成します。ここでインポートと判定された後は特にやることはありませんのでアクションは無しで終了です。
アクション2:最新トラフィックソースに基づく分岐
インポート以外と判定されたアクションの次は最新トラフィックソースの値毎にアクションを分岐させます。まずは「1件のプロパティーまたはアクション出力」を選択します。
次に表示される画面では「最新トラフィックソース」を選択し、「子のプロパティーの各値に個別の分岐を作成」にチェックを入れて次へをクリック。
そうすると値の数だけ自動で選択肢が作成されますのでそのまま保存をクリックします。
余談:なぜ全選択肢を作成するのか?
普段からワークフローを作りなれている方は、今回作成するワークフローの場合、値を書き換えたい検索連動型広告以外は共通で値をコピーしたらよいのでは?と思われる方もいるかと思うのですが、例えば画面上「オーガニック検索」と表示されていても中身は英語で書かれており、コピーすると下記の様に「Organic Search」となってしまうのです。
その為、日付や姓名場合はコピーしても良いのですが、デフォルトの選択式プロパティの場合はコピーではなく書き換えてあげる方がレポート化した時に見やすくなります。
アクション3:レコードを編集で最新流入ソース(カスタム)の値を設定
各分岐ごとにカスタムで作成した最新流入ソースにセットする値を設定していきます。あえて変える必要が無い場合はそのまま入力しておいて大丈夫です。
一個目を設定が終わった後はアクションのコピーを使うと手間を減らせるのでおススメです。
後はこの流れで値を全ての分岐の値を設定していけばOKです。
まとめ
今回はトラフィックソースを任意の形にカスタマイズする例をご紹介しましたが、このような設定方法は様々なケースに応用する事が出来る設定となるので、マスターしておくとHubSpotが一層使いやすくなるはずです。すこしでも皆さんのHubSpot運用のお役に立てば幸いです。
※1:HubSpotの仕様が変わったり、条件によっては上手くいかないケースもあります。必ず検証して、自己責任でご運用下さい。
※2:もしもっと良い設定方法がある!という方がいたら教えてください。
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