前回の記事で新機能「関連付け用の新しいワークフローアクション」を紹介しましたが、この機能の有用性はまだまだあります。今回は計算プロパティと組み合わせる方法をご紹介していきます。
感覚的な話になりますが、前回の記事の使い方の様に例えば法人番号を会社とコンタクトに入れるという使い方もよくあると思います。ただこれは最初から分かっている物を関連付けるという考え方です。法人番号、生徒番号、契約番号。。。といったID系と紐づけるイメージが多いかと思います。
今回ご紹介したいのは、例えば担当者名や日付など複数プロパティの値が一致したら自動的に紐づけることが出来たら凄くないですか?そう、計算プロパティならね。。。
よく「担当者名_月_XXXX」といった命名規則などを決める事がありませんか?これ計算プロパティで出来るんです。実際に設定する方法をご紹介します。
まずは計算プロパティを作成していきます。使うのはカスタム式ですがポイントは出力タイプを文字列にする事です。
そして例えば取引用に「クローズ日の年月_担当者_製品カテゴリ」を文字列にする場合は計算式は下記の様に記述します。
コピペ用:concatenate(number_to_string(year([properties.closedate])),"年",number_to_string(month([properties.closedate])),"月_",[properties.hubspot_owner_id],"_",[properties.product_category])
そうすると下記の様に出力されます。
どうですか?簡単に規則に沿って文字列を出力出来ました。この値を条件に関連付けを行う事が可能です!
まず、機能の特性上、色々なオブジェクトが登場する時にこの機能の真価が発揮されると思っています。標準オブジェクトはある程度自動的に関連付けがされるような仕組みもありますが、カスタムオブジェクトの場合もワークフローで関連付けが出来るようになると使い道が一気に幅が広がります。
また、ワークフローで関連付けをした場合に限りませんが、計算プロパティのカウントや合計機能を使う事で、関連付け先の値を集計する事が出来ます。関連付けを行う→関連付け先の値を集計→計算プロパティで達成率を算出するまで進めると一気に便利度が上がるのではないでしょうか?
月毎に獲得コンタクト数を設定するくらいであれば目標機能でもできたりしますが、計算プロパティ等を上手く活用すると下記の様な計算なども出来るようになります。
営業担当ごとやパイプラインごとの場合は目標機能で目標を設定出来ますが、それとは少し異なる条件、例えば製品カテゴリやパートナーごとの目標といった場合には中々管理が難しいと思います。そんな時にカスタムオブジェクトで目標を作り、関連付けを行うという方法も可能だと思います。
私も思いついていないようないろんな使い方があると思います。是非、皆さんも今までできなかった課題が解決できないか考えてみてください。