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HubSpot Spring Spotlight 2025まとめ
2025年4月に開催されたHubSpot Spring Spotlight 2025では各領域で200以上もの新機能アップデートが発表されました。特にMarketing HubとService Hubユーザーにとって注目のアップデートが多めで、AIを活用した革新的なツール「Breeze(ブリーズ)」やエンタープライズ向けの新機能が登場しています。本記事ではSpring Spotlight 2025の主要トピックのまとめと、各新機能をまとめた記事やリソースのリンクをまとめています。
参考リンク
HubSpotオフィシャル:Spring 2025 Spotlight | 新製品のご紹介
今回のイベントのオフィシャルページです。各種の説明や動画など盛りだくさんです。この記事では注目の機能にしか触れられていないので、興味をもった方は是非確認してください。
HubSpotアカデミー:Spotlight 2025年4月:新機能の紹介プレイリスト
HubSpot AcademyではSpring Spotlight 2025で紹介された新機能について学べる動画プレイリストが公開されています。テーマ別に要点を解説した動画がまとめられていますのでご自身のHubSpotポータルにログインし、Academyのプレイリストからこれらの動画を視聴してみてください。
注目の発表内容
Marketing Hub Enterprise向けの機能強化
ジャーニーオートメーション
従来のワークフロー機能に変わり顧客ジャーニーを一つの画面上で視覚的に設計・管理・最適化できるようにする新しい自動化の機能です。まだ未完成な感じはしますが将来性を感じる機能です。
参考当ブログ記事:【新機能】ジャーニーオートメーションとは?
複数アカウント管理
複数のHubSpot契約(アカウント)を持つ組織が、アセット(コンテンツや設定)とデータを複数契約間で共有・同期できるようになる仕組みです。複数事業を展開するエンタープライズ企業では複数のHubSpot契約を持っていることが多く、その際に連携したいというご要望が多かった機能です。
参考当ブログ記事:早速検証!複数アカウント管理機能とはどんな機能か
Lookalike(類似)リスト
既存の優良顧客と類似した特性を持つ潜在顧客を、Breeze AIがCRMデータから自動で見つけ出してリスト化してくれる機能です。従来、マーケターは手動でリードリストを絞り込む必要がありましたが、その手間を大幅に削減して見込み度の高い新規コンタクトに集中できるようになるとの事です。
Breeze Agents
顧客対応エージェント(AIチャットボット)
問い合わせの一次対応を自動化してくれるAIエージェントです。昨年リリースされたこの機能がアップデートされました。HubSpotユーザーの導入事例では、このエージェントにより全サポートチケットの50%以上を自動解決し、チケットクローズに要する時間を約40%削減したという成果も出ているとの事です。主なアップデートは下記の通りです。
- 参照リソースの強化:関連URL(最大1000ページ)やPDFファイル等を取り込めるようになった
- マルチチャネル対応:WhatsApp、Facebookメッセンジャー、メールでも自動応答可能に
- システム連携:アプリケーションへの API 呼び出しを行って、単純なタスクを実行したり、顧客のデータを参照してパーソナライズされた回答を顧客に提供したりできるようになる ※要開発
少し古めの内容ですが、出来る事は大きく変わっていないので、良ければ下記のページも参考にしてください。(そのうち更新するかも)
参考当ブログ記事:HubSpotのAIチャットボットを試してみた
ナレッジベースエージェント
個人的に一番熱いアップデートだと感じているのがこのナレッジベースエージェントです。過去のチケット傾向からヘルプ記事の不足を検知して自動でナレッジベース記事の下書きを生成してくれる機能です。
最近のAI系の機能アップデートによりService Hubにおけるナレッジベースは重要度が増しています。しかし、日々の忙しい業務の合間に記事を作成するのはとても大変だと思います。その課題を解決してくれる救世主になると感じています。
この機能についてはベータ版の承認が下りたのでこれから私も検証していく予定なので、確認でき次第記事化させて頂きます。お楽しみに!
ワークスペース
ワークスペースとは、HubSpot上で特定の業務に集中できるよう最適化された専用の画面・UIのことです。各チームの役割に応じて、必要な情報やツールを一箇所にまとめ、生産性向上を支援します。Spring Spotlight 2025のアップデートでこのワークスペースが強化されました。
営業ワークスペース
営業担当者が日々の業務(商談管理、フォローアップ、アプローチ対象の確認など)を効率的に行うための統合画面となります。
- 優先タスクや次のアクションを一目で確認できるダッシュボード強化
- Breeze Copilotによる商談サマリーや提案アシスト
- 顧客企業の最新情報やリスクアラートの自動表示
ヘルプデスクワークスペース
サポート担当者がチャット・メール・電話など複数チャネルの問い合わせに迅速に対応できるようにするためのサポート専用画面です。
- オムニチャネル対応(複数チャネルのチケットを一元管理)
- SLA順・優先度順でのチケット整理と自動アラート
- Breeze Copilotによるプレイブック提示やリアルタイムの解決支援
上記のうち特に一件目のアップデートの影響もあり連携サービスのLITTLE HELP CONNECTを用いるとLINEのやり取りもヘルプデスクで管理ができるようになったようです。
外部参考記事:HubSpot受信トレイとの連携
カスタマーサクセスワークスペース
カスタマーサクセスマネージャー(CSM)が、担当顧客の健全性や更新リスク、対応履歴を俯瞰し、戦略的にサポートできるようにするためのワークスペース。
- 顧客ごとの健康スコアや利用状況を可視化するビューの追加
- 更新リスクの兆候を自動検知し、アラートを表示
- Copilotによる顧客対応履歴の要約とアクション提案
その他
今回のアップデートは上記以外にも多数のアップデートがリリースされています。その中でも特に面白そうなものをピックアップでご紹介します。
WordPressサイトのサブディレクトリでHubSpotコンテンツをホスティング
実はよくご相談を頂いていた課題が今回のアップデートで解決されます。これまで、HubSpotでブログやランディングページをホスティングする場合、通常はサブドメインを利用して利用するのが一般的でした。リバースプロキシを利用する方法はありましたがハードルが高く中々ご案内するのに苦労していました。
しかしこの新機能の登場によりWordPressのプラグインだけで設定が完結するので、圧倒的に導入しやすくなっています。詳細はReinaさんのブログで詳しく説明されているのでそちらをご覧ください。
外部参考記事:【HubSpot】WordPressサイトのサブディレクトリでHubSpotコンテンツをホスティングする方法(ベータ)
さいごに
今後も検証が進んだり、新しい情報が入ってきた際には本ブログで発信していきますのでお楽しみに!
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