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早速検証!複数アカウント管理機能とはどんな機能か
先日の Spotlight で発表された複数アカウント管理の機能について、2025/4/16時点の機能概要をまとめます。
複数アカウント管理機能とは
複数のPortalをご契約いただいている場合に、複数のPortal間で「アセット(メールやフォームなど)」と「データ」を共有できます。
例えば、X社がAビジネス用のPortalとBビジネス用のPortalをそれぞれ別々に契約している場合に役に立ちます。※どちらかのPortalでMarketing Hub Enterpriseのご契約が必要です。
この機能では大きく2つのことができます。
- アセットのコピー
- データミラーリング
それぞれについて以下に詳しく紹介します。
アセットのコピー
一言でいうと「別Portalで作ったアセットを使い回せる」という機能です。
Aビジネスで使っているフォームをBビジネスでも同じように使いたい場合にAのPortalからBのPortalにコピーをすることができます。
注意点として、共通で編集できるような同期機能ではないです。コピー元でアセットを編集してもコピー先のアセットは変わりません。
現時点で使い回せるアセットは以下の3つです。
以下の私の検証結果を記載します。※詳細は本記事下部の参考資料(ナレッジベース)をご確認ください。
- 同期方向選べる
- マーケティングメールは自動配信用のメールのみ、フォームは旧フォームのみ(ステップフォームは未対応)。
- コピーした時点の状態のアセットがコピーされ、コピー先のPortalで編集して同期はされない
- 下書きもコピーできるが、コピー先で編集してコピー元にコピーし直そうとするとすでに存在するからできませんと言われる
- 公開されているマーケティングメールをコピーした場合、コピー元とコピー先でサブスクリプションタイプが違うので、コピー先では、サブスクリプションタイプ未設定のまま公開というややエラーみたいな挙動になる
- パフォーマンスはコピーされない
- 他のPortalからコピーされてきたということがリストページからだとわからないからタイトルの命名規則大事そう
- コピーするアセットに、コピー先にないプロパティが含まれる場合作成される
- コピー先にあるかどうかが内部値で見てるようなので、同じ内部値のデータが有ると作成されるのではなくて既存のプロパティが使われるので注意
データミラーリング
一言でいうと「別なPortalのコンタクトの『コールやメールなどアクティビティ』と『コンタクトに紐づいている取引』を参照できる」という機能です。
例えば、Aビジネスで連絡を取ろうとしているYさんに対して、Bビジネス側でどのようなアプローチをしているのか、どんな商談状況なのかをAビジネスのPortalで確認することができます(逆もできます)。

以下の私の検証結果を記載します。※詳細は本記事下部の参考資料(ナレッジベース)をご確認ください。
- 同期方向選べる
- 両方のPortalで共通で持っているコンタクトのみミラーリング出来る。現時点で特定のコンタクトだけに絞り込む設定はなさそう
- ミラーリングできるのはコンタクトだけ
- 「データミラーリングは、複数アカウント管理組織に属し、 Sales Hub または Service Hub シートが割り当てられているアカウントのユーザーが利用できます。」
- プロパティなどはミラーリングできなそう
- 一方のPortalの情報を参照できるだけで編集はできない
- 取引のプロパティは取引名の他に3つのみ閲覧できる
まとめ:これからに期待したい
アセットのコピーもミラーリングもまだまだこれから出来ることが増えていくのではないかなと思いますので、これからに期待したいなと思いました。
契約内容的にフィットする場合は、まずは使ってみていただけるとイメージが湧くかと思います。
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