気ままにInbound研究会

イベント情報はマーケティングイベントで管理すべし

作成者: 熱海のジョー|2024/04/13 13:00:00

展示会などのイベント情報をHubSpotで管理する際、みなさんはどのように管理されていますか?イベントごとに静的リストなどを作成して管理されている方も多いのではないでしょうか?

実は3月のアップデートでマーケティングイベントにオフライン イベント データをインポートが出来るようになりました。このアップデートにより私は、「今後のイベント情報はマーケティングイベント一択!」と考えています。この記事ではその理由を紹介していきたいと思います。

 

マーケティングイベントとは?

マーケティングイベントはイベント情報を集約し編集・分析する事が出来るオブジェクトです。マーケティングイベント自体は依然から存在してはいたのですがイベントの参加情報を入れるにはウェビナー系の外部サービス(GoToWebinar、Eventbrite、Zoom等)との連携が必須だった為、これまではウェビナー連携専用オブジェクトといった位置づけでした

しかし、3月のアップデートで遂にイベント の参加者情報をインポートする事が出来るようになりました。これにより、展示会などのフィジカルイベントの情報も管理する事が出来るようになり、活用の幅が大きく広がりました。マーケティングイベントの使い方を詳しく知りたい方はHubSpotのナレッジベースをご覧ください。

参考:マーケティングイベントを使用する

 

1番の理由はアトリビューション

Marketing Hub Professional以上を利用されている場合に利用可能なキャンペーンを利用し、皆さんが一番やりたかったのは「このイベントがどれくらい収益に繋がったのか?」というアトリビューションの測定では無いでしょうか?

キャンペーンは以前のアップデートで静的リストを関連付ける事が出来るようになったのですが、実はリストはキャンペーンに関連付けてもアトリビューションとして関連付けられない仕様となっています。

【該当箇所の抜粋】収益や収益アトリビューションデータを分析する場合、通常、静的リストからのデータは含まれません。(ソース:HubSpotナレッジベース キャンペーン|よくある質問) 

しかし、マーケティングイベントは違います。設定を変更する必要はありますがアトリビューションとして関連付けられます!

Enterprise版の場合は「設定>アカウントのセットアップ>トラッキングとアナリティクス>アトリビューション」で登録/参加それぞれ対象とするか個別に設定可能です。

その為、展示会などのオフラインイベント実施時にはトラッキングしたい単位でキャンペーンを作成し、そこにマーケティングイベントを関連付ける事でアトリビューション分析が実現できるのです!(ドヤッ)

個人的には上記だけでも十分マーケティングイベントを利用する理由となりますが、それ以外にもメリットがあります。

 

その他のメリット①カスタマージャーニー分析

Marketing Hub Enterpriseのユーザが利用できるカスタマージャーニー分析でもマーケティングイベントは利用可能です。まずは下記のサンプルのレポートをご覧ください。

上記の図は2人がイベントに登録し、うち1名が参加したサンプルデータで作成したレポートです。マーケティングイベントの登録、参加、キャンセルそれぞれをイベントとして選択が可能です。登録日、参加日をインポートファイルで指定しているのですが、その時間の差も「ジャーニーを完了するまでの平均時間」として計算されています。

勿論、このレポートにはマーケティングメールなども加える事が出来るので、例えば案内メールを何名に入れ、そのうち申込が何名、最終的な参加が何名だったかをレポート化可能です。思っていたよりもステキじゃないですか??

 

その他のメリット②コンタクトのアクティビティタイムライン

ここまでの紹介に比べるとちょっと地味なお話ですが、コンタクト詳細画面のアクティビティにはリストの場合は下記の様に出てきます。

悪くは無いのですが、ココで表示される日付はリストに追加された日時です。同じ出るならイベントの参加日時の方が良いですよね。特にイベント前後はマーケティング担当者は忙しい事が多いので日付がズレてしまいがちかと思います。

ではマーケティングイベントを見てみましょう。

イベント登録と参加の日付が表示されていてとても綺麗ですね!人が見て理解しやすいタイムラインになります。

 

その他のメリット③いろいろな情報をまとめて管理できる

デフォルトのマーケティングイベントの画面は下記の通りです。

リストに比べ、イベント用に作成されているので標準でも色々な情報を管理する事が可能ですが、カスタムプロパティも作成可能なので、例えば自社の製品名などで分類するなども可能です。

 

まとめ

あまり気付かれていないアップデートですが、実際に試してみるかなり違いが判って頂けると思います。まだマーケティングイベント使ったことが無いなという方は是非試して頂きたいです。