気ままにInbound研究会

リスト活用のすすめ:メール配信先専用ツールじゃナイ!(動画追加)

作成者: 熱海のジョー|2024/07/22 8:30:00

HubSpotのリスト機能の事をメールの配信先を設定するツールと思っている方が多いのですがモッタイナイです!リストを極めし者はHubSpotを極める、、、とまで言うと少しオーバーかもしれませんが、本当に便利な機能なんです。今「うんうん」と頷けていない方はリストの本当の価値に気付いていないかもしれません。

<7/22追記>

こちらのリストに関する説明内容をまとめた動画がHubSpot Academyで公開されました。動画ので見たい方は是非下記のYoutubeをご覧ください。

という事で、今回はリストの基礎的な機能から昨年追加されている新機能なども交えてご紹介していたいと思います。

 

(前提)リストは顧客をセグメンテーションする機能

上の図は顧客の状況を表しています。縦方向の「顧客の温度感(今どのフェーズにいるか)」はHubSpotでは通常ライフサイクルステージで管理をします。そして横方向の「どこに興味があるのか」はプロパティで管理されているユーザが多いような気がします。プロパティに納めておく方がレポート作成時に便利なので勿論プロパティでも管理していただくのは正解の事も多いのですが、その際は合わせて動的リストも作成しておく形で良いので、リストも使って頂く事をおススメします

 

リストの作成方法

リストには動的と静的の二種類があります。ワークフローなどで追加する場合は静的リストで作成をしますが、今回は動的リストベースでご紹介をしてきます。動的リストを作成し「フィルターを追加」をクリックするとリストへの追加条件が一覧で表示されます。セグメンテーション目的で利用する場合、少し下の方にある「マーケティングインタラクション」がとても便利です。

例えば下記の様な条件のコンタクトを抽出する事が可能です。

  • 特定のフォームを投稿した人
  • 製品詳細ページや価格ページを見た人
  • CTAをクリックした人
  • メルマガ(マーケティングメール)をクリックした人

例えば製品Aの詳細ページを見た人は製品Aに興味がありそうな人と仮説を立てる事ができれば簡単に製品Aの見込客のリストが作成できますね。

また、詳細は別記事で作成したいと思いますが、リストのフィルターはHubSpot内で一番フィルター機能が強力です。こんな条件で抽出出来ないかな?と思ったらとりあえずリストで試してみるという癖をつけておくと良いと思います。

 

リストの便利機能

まず見てもらいたいのはパフォーマンスタブの一番上にあるリストサイズです。

このグラフはこのリストに含まれる人が過去どのような推移だったかを表します。過去の推移をグラフ化するのはちょっとめんどくさいですがリストに追加しておくだけなので簡単です。ちなみにアクション内の「レポートを保存」として頂くとダッシュボードに入れておくことも可能です。

そして、もう一つのおススメはフィルタータブ内の一覧表に追加可能なプロパティ「リストに追加した日」です、

ここを見る事でこのリストにいつ追加されたのかが確認する事が出来ます。

 

リストを指定して出来る便利機能

①メールの配信に利用できる

「そんなの知ってるよ!」と怒られてしまいそうなので、リストの小ネタを一つ紹介させて下さい。実はリストの抽出条件として他のリストを指定する事が出来ます。なので例えば「メルマガ配信リスト」と「製品Aの見込リスト」がある場合、この二つを掛け合わせたリストを簡単に作成できます。

②ポップアップCTAの出す先に設定できる

2023年にリリースされた新しいCTA機能にはポップアップ表示機能があります。その中の「表示する相手」ではリストを指定する事で表示、非表示の指定が可能です。

よく使うパターンとしては下記の様な物が上げられます。

  • イベント参加ページに誘導するポップアップ
    • 条件(表示したいコンタクト):製品Aに興味がある人
    • 除外(表示したくないコンタクト):既に参加申込をした人
  • 製品カタログページに誘導するポップアップ
    • 条件:製品Aに興味がある人
    • 除外:既に製品Aを購入した人

③ワークフローのトリガー条件

リストのメンバーシップを条件にワークフローで指定する事が出来ます。ワークフローの中でも条件を指定する事が出来るのですが、特にHubSpotに慣れていない人にとっては、リストを最初に作成し、抽出された人を確認することで、自身が設定した条件が意図した通りかを先に確認する事が出来るので安心です。

また、玄人好みの便利な使い方としては、ワークフローの登録解除と組み合わせると、リストから外れたらワークフローを途中で停止する事が可能です。例えばナーチャリング目的のステップメールを送るコンタクトをリストにまとめて、それをトリガー条件としている場合、商談フェーズに入ったらリストから外れるようにする、といったイメージです。

参考記事:登録解除を活用してワークフローをシンプルにしよう

(一旦)まとめ

上記のように、リストにしておくと過去の推移が見れるなど、管理面でも便利なのですが、リスト化しておくと後工程でも便利に使っていただく事が可能です。是非、リストを活用し、狙うべきセグメントを管理しましょう。

ココから先はリストに関する余談の話です。

 

余談1!比較的最近あったリストのアップデート

①リストのカスタムプロパティ

リストの数が増えてくると管理、大変じゃないですか?今までだと例えば「2024年5月26日_営業1部_XXX向けXXXイベント_参加者」など、リスト名にずるずる沢山記載して管理するしかありませんでしたが2023年のアップデートでリストに対してカスタムプロパティが作成できるようになりました。自社で管理しやすいように、「イベント名」や「部門」などプロパティを分けて管理が出来ます

②リストサイズが一定サイズになったら通知を出す

編集画面の設定タブで下記の様な設定が可能です。

 

余談2!リストとプロパティはどっちが先でも問題無い

この記事の中では「リストおススメ!」と散々言ってきましたが、リストとプロパティはいずれかで設定をしていればもう片方にも値を入れる事が出来るので、どっちかに決める必要はありません。通常、リストが先の場合は静的リスト、プロパティが先の場合は動的リストとなります。下記は具体例です。

  • 静的リスト→プロパティ:リストのメンバーシップをトリガー条件にしたワークフローで設定
  • プロパティ→動的リスト:フィルター条件で指定するだけ

 

今度こそ以上です。(また思いついたのがあれば余談が増えるかもしれません)