HubSpotには元々スコアリングの機能が用意されていましたが、完全に新しく「リードスコアリング」という機能がリリースされました。今回は新旧スコアリング機能はどう違うのかを紹介していきます。
※2025/1/2に下記の項目を修正※
スコアリングはまだベータ版の機能となるため、今後も機能アップデートが適用されることが予測されます。最新版の機能と差異が出てくる可能性がありますのでご注意ください。
テキストより動画の方が見やすいかたは下記動画で分かりやすくまとまっているのでこちらをご覧ください!
旧スコアリングはスコアプロパティ用いて設定をしていましたが、専用機能として独立し、メニューの中に加わりました。
旧機能は1つのプロパティになんでも追加できましたが、新機能は行動をベースとする「エンゲージメントスコア」と属性(業種/従業員数等)をベースとする「適合スコア」の二種類に別れました。分かりやすくなる半面、一つのスコアで全部をまとめる事はできません。
追記:2024年11月のアップデートで複合スコアが作成できるようになりました。(画像差し替え済)
旧機能では点数に天井が無かったのでとんでもないスコアになる事もありました。新機能では点数の上限が存在するので扱いやすくなったなと感じます。
点数の上限は全体だけでなく、グループ単位で設定が出来るので、全体は最大100点、Webアクセス系は最大80点といったように整理する事が出来ます。
追記:記載が漏れていましたが全体のスコア制限の変更はMarketing Hub Enterpriseのみ(Proは上限100点で固定)
旧機能では難しかった都度加点が下記の様に出来るようになりました。もちろん1回だけ加点する事も可能です。
厳密には旧機能でも設定で指定期間内にアクセスがあればXX点という設定は出来ましたが、今回は「スコアを減衰」という専用機能が用意されました。
例えば下記の様なイメージです。
試しに試算してみた計算結果を付けておきます。
※すみません、この計算間違っておりました、後で訂正入れます。
旧機能ではアクションに基づくスコアはスコア作成後の物が評価の対象でした。新機能では設定より前の結果も遡及して評価をしてくれます。その為、スコアの設定を行うと過去結果まで含めた計算結果を出してくれます。
旧機能には類似する機能はありませんでしたが、新機能では閾値を任意に設定を行い、高・中・低の三段階で分類する事が出来るようになりました。
このラベルもプロパティとして保存されるので、この値をトリガーにワークフローを組むなど使い勝手が良いですね。
コンタクトの場合はコンタクト詳細画面の右サイドバーにスコアのカードを表示する事が出来ます。
このカード内の「スコア履歴を見る」を開くと下記の通り、過去どのように値が変わったかまで確認が可能です。
旧機能では出来なかったスコアを一度ゼロにリセットする機能、新機能には実装されています。
具体的な利用用途としては下記の様なイメージです。
テキストのみでのご案内となりますが、他にも下記の様な違いがあります。
ここまで上げた画像でも伝わっているかと思いますが、大分見やすくなったと思います。
Marketing Hub Professionalの場合は変わらず最大5件となりますが、Marketing Hub Enterpriseの場合は旧スコアの場合は最大25件でしたがリードスコアでは最大50件まで作成可能になります。リードスコアリング単体でみると「50件も使わないよ!」と思われてしまうかもしれませんが、別記事でも紹介しているAIスコアを活用する場合は50件あると助かると思います!
コチラについては詳細を別記事でまとめているので「AI機能が変えるスコアリングの常識」をご覧ください。
スコアを評価する対象者をリストで指定できるようになりました。もちろん全員に付ける事も出来ますので安心してください。
唯一ネガティブな要素となりそうな変化です。旧機能ではXXをしたらX点加点だけではなくX点減点も出来ました。減点の利用用途として一番多かったのはフォローしたが案件化しなかった等、スコアの上位に出てこないようにしていたのではないかと思います。今後は一つ前の対象コンタクトから外すなどで対応することになりそうです。
追記:2024年11月のアップデートで下図の通り減点が出来るように修正済み
機能差分をまとめてみましたがいかがでしょうか。かなり使いやすい機能になったと感じています。また、以前の記事でも書いたAIスコアはリードスコアリング上で動作する機能として作成されています。まだ読まれていない方は是非そちらの記事も見てみてください。