気ままにInbound研究会

新スコアリングはどう違うのか?新旧機能の比較まとめ | HubSpotファンサイト | 気ままにINBOUND研究所

作成者: 熱海のジョー|2024/11/02 10:21:49

HubSpotには元々スコアリングの機能が用意されていましたが、完全に新しく「リードスコアリング」という機能がリリースされました。今回は新旧スコアリング機能はどう違うのかを紹介していきます。

※2025/1/2に下記の項目を修正※

スコアリングはまだベータ版の機能となるため、今後も機能アップデートが適用されることが予測されます。最新版の機能と差異が出てくる可能性がありますのでご注意ください。

アカデミーがスコアリング紹介動画を公開

テキストより動画の方が見やすいかたは下記動画で分かりやすくまとまっているのでこちらをご覧ください!

専用機能として独立

旧スコアリングはスコアプロパティ用いて設定をしていましたが、専用機能として独立し、メニューの中に加わりました。

 

スコアリングの方法が2つに別れた

旧機能は1つのプロパティになんでも追加できましたが、新機能は行動をベースとする「エンゲージメントスコア」と属性(業種/従業員数等)をベースとする「適合スコア」の二種類に別れました。分かりやすくなる半面、一つのスコアで全部をまとめる事はできません。

追記:2024年11月のアップデートで複合スコアが作成できるようになりました。(画像差し替え済)

 

点数の上限が設けられた

旧機能では点数に天井が無かったのでとんでもないスコアになる事もありました。新機能では点数の上限が存在するので扱いやすくなったなと感じます。

点数の上限は全体だけでなく、グループ単位で設定が出来るので、全体は最大100点、Webアクセス系は最大80点といったように整理する事が出来ます。

追記:記載が漏れていましたが全体のスコア制限の変更はMarketing Hub Enterpriseのみ(Proは上限100点で固定)

都度加点が出来る(XXするごとにX点)

旧機能では難しかった都度加点が下記の様に出来るようになりました。もちろん1回だけ加点する事も可能です。

 

一定期間経過すると点数を減少させる機能がついた

厳密には旧機能でも設定で指定期間内にアクセスがあればXX点という設定は出来ましたが、今回は「スコアを減衰」という専用機能が用意されました。

例えば下記の様なイメージです。

  • 3か月毎&減少単位:100% → 常に直近3か月のスコアのみを計測
  • 3か月毎&減少単位:50% → 50%は直近3か月の値、90%以上は1年以内の値で評価される

試しに試算してみた計算結果を付けておきます。

すみません、この計算間違っておりました、後で訂正入れます。

 

設定前のアクションも評価対象になった

旧機能ではアクションに基づくスコアはスコア作成後の物が評価の対象でした。新機能では設定より前の結果も遡及して評価をしてくれます。その為、スコアの設定を行うと過去結果まで含めた計算結果を出してくれます。

 

閾値を設定して3段階のラベル付けが可能

旧機能には類似する機能はありませんでしたが、新機能では閾値を任意に設定を行い、高・中・低の三段階で分類する事が出来るようになりました。

このラベルもプロパティとして保存されるので、この値をトリガーにワークフローを組むなど使い勝手が良いですね。

 

スコアの結果を右サイドバーに表示できる

コンタクトの場合はコンタクト詳細画面の右サイドバーにスコアのカードを表示する事が出来ます。

このカード内の「スコア履歴を見る」を開くと下記の通り、過去どのように値が変わったかまで確認が可能です。

 

ワークフローでリセット出来る

旧機能では出来なかったスコアを一度ゼロにリセットする機能、新機能には実装されています。

具体的な利用用途としては下記の様なイメージです。

  • 一定のスコアになるとインサイドセールスがフォローする運用の場合、1度フォローしたらゼロに戻す
  • 取引が作成された or 受注したタイミングでスコアをゼロに戻す

 

その他

テキストのみでのご案内となりますが、他にも下記の様な違いがあります。

UIがスッキリしてみやすい

ここまで上げた画像でも伝わっているかと思いますが、大分見やすくなったと思います。

スコア作成数の上限

Marketing Hub Professionalの場合は変わらず最大5件となりますが、Marketing Hub Enterpriseの場合は旧スコアの場合は最大25件でしたがリードスコアでは最大50件まで作成可能になります。リードスコアリング単体でみると「50件も使わないよ!」と思われてしまうかもしれませんが、別記事でも紹介しているAIスコアを活用する場合は50件あると助かると思います!

Enterprise向けにAIスコアが登場

コチラについては詳細を別記事でまとめているので「AI機能が変えるスコアリングの常識」をご覧ください。

スコアを付ける対象コンタクトを指定出来る

スコアを評価する対象者をリストで指定できるようになりました。もちろん全員に付ける事も出来ますので安心してください。

減点が無くなった→減点できるように修正済

唯一ネガティブな要素となりそうな変化です。旧機能ではXXをしたらX点加点だけではなくX点減点も出来ました。減点の利用用途として一番多かったのはフォローしたが案件化しなかった等、スコアの上位に出てこないようにしていたのではないかと思います。今後は一つ前の対象コンタクトから外すなどで対応することになりそうです。

追記:2024年11月のアップデートで下図の通り減点が出来るように修正済み

まとめ

機能差分をまとめてみましたがいかがでしょうか。かなり使いやすい機能になったと感じています。また、以前の記事でも書いたAIスコアはリードスコアリング上で動作する機能として作成されています。まだ読まれていない方は是非そちらの記事も見てみてください。

参考:AI機能が変えるスコアリングの常識