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もっと気楽にはじめてほしい「リードスコアリング」 | HubSpotファンサイト | 気ままにINBOUND研究所

作成者: 熱海のジョー|2026/01/05 6:45:37

マーケティングオートメーションの導入目的の中でも上位に入る人気機能ですが、実はリードスコアリングを運用できていない会社が多いんです。一度は試したものの活用にのせられなかったり、そもそも難しそうだから手を付けていないというお客様も多いように感じています。

HubSpotのリードスコアリングは最近リニューアルされ今まで以上にとても使いやすくなりました。(詳しくはコチラ:新スコアリングはどう違うのか?新旧機能の比較まとめ)是非、もっと多くの人に使ってもらいと思っています。

ということで、今回はなぜスコアリングを難しいと思ってしまうのか、もっと気楽にはじめるにはどうしたらよいのかという目線で紹介したいと思います。

 

前提:リードスコアリングとは?

リードスコアリングとは、見込み客(リード)購買意欲を点数化する手法の事です。

マーケティング活動で獲得できるリード数に対し、全てのリードをフォローするリソースが足りない事も良くあります。そんな時、なるべく受注の可能性が高そうなホットなリードからアプローチできるよう、購買意欲の高いリードと低いリードの可視化する事が可能です。より効率的な営業活動を行うためにとても有効な手法です。

HubSpot利用ユーザの場合、Marketing Hub Professional以上をご契約されている場合に利用可能な「リードスコアリング」という機能が用意されています。

 

どんな要素を対象に点数化するのか

具体的なイメージがつかめていないとこの先の説明が分かり辛くなると思ったので先にご紹介します。
HubSpotでは大きく分けるとリードの行動と属性の2種類の要素を対象にスコアリングを行います。

エンゲージメントスコア(行動) 適合スコア(属性)
  • どのページを閲覧したか?
  • どのメールを開封、クリックしたか?
  • どのフォームを送信したか
  • 最近のアクティビティはいつか?
  • 何回くらい行ったか?
  • 法人の例
    • 業種
    • 従業員規模
    • 売上
  • 一般消費者の例
    • 年齢
    • 性別
    • 収入

上記のようにリードが何をしたか、どんな属性の人/会社なのかで点数をつけていくのがリードスコアリングです。

 

本題:リードスコアリングはなぜ難しいと感じるのか?

私は主に2つの理由があると考えています。

1)何が重要かわからない

これははじめてスコアリングをはじめる誰もがぶつかる壁です。過去にスコアリングを試して上手くいかなかった人は下記の様な感じだったのではないでしょうか?

  • 何が重要かわからないから適当に選ぼう
  • 何点位の配点にすればいいか分からないから適当につけよう
  • なんか点数が出てきた!ヤッター
  • でも、、、全部適当につけてるから全然信用できない、、、また今度考えてみよう
  • ~時間経過~
  • 気がついたらデータが古くなって益々信用できない。。。終わり

しかし!私は「適当につけてみよう→点数出てきたヤッター」から始まるのは何も問題ない事だと思います。
大事な事は精度が低いスコアリングでも無いよりあったほうが良い運用を考えるべきだと思っています。

そういう運用ができなくしている本当の原因が次の項目です。

 

スコアリングに理想を求めすぎ問題

  • 温度感が高いリードが綺麗に抽出される
  • フォロー対象へのアプローチ漏れが無くなる
  • フォロー対象外となるべき競合他社や学生などは綺麗に除外される
  • 常に最新の正しい情報が保たれる

リードスコアリングをはじめたらすぐに上記のような結果がでて、
「効率的な営業活動を実現!」なんて考えてる方が多いんじゃないでしょうか?

前の項目でも説明をした通り、精度の高いスコアリングを行うのは難しいです。試行錯誤を繰り返すことで少しずつ精度を上げていくような機能です。

また、仮に今完璧なスコアリングを作れたとしても、市場は常に変化しているので「完璧なスコアリング」も日々変わります

 

じゃあリードスコアリングとどう向き合えば良いか?

私の個人的な意見は「精度が低いスコアリングでも無いよりあったほうが良い運用」になるように向き合うべきだと思います。その為にはいくつかポイントがあると考えています。

過度な期待は捨て、「高いほうが良い」かもしれない位の優しい気持ちで見る

何点だからどうとか難しい事を考えず、「高い方が良さそうと判断する、それ以上の期待を持たない」ではじめるのが一番大事です。例えば2人のリードがいて、片方のスコアが10点、もう片方が20点なら20点の人の方が良さそう、それだけです。下記の様な点は後からゆっくり考えていきましょう。

  • スコアが何点になったら温度感が高いと判断をするか?→ある程度運用していけば見えてきます
  • 対象外が混ざってしまう→最初はスコアリング以外の方法で解決しましょう

 

スコアリングの要素は取りやすい物からはじめよう

HubSpotは標準でいろいろな値を取得してくれます。まずは標準で取れている要素の中ではじめましょう。標準でとれている要素だけでも結構出来る事が多いです。今取れていない物は取れるようになったら後から足しましょう。

特に取りやすいおすすめの値は下記の通りです。

今HubSpotで利用している機能 取りやすい要素
Webサイトにトラッキングコードを埋めている 訪問されたページ(ページビュー)
マーケティングメールで配信を行っている メール開封、リンクのクリック
HubSpotフォームを利用している フォーム送信

 

ライフサイクルステージと並行活用

そんな精度が低いスコアリングで良いのか?と思う人も多いかと思いますが、ライフサイクルステージと組み合わせて使うのがオススメです

クイック解説:ライフサイクルステージとは?

コンタクト/会社が今どのフェーズにいるのかを表すHubSpotデフォルトのプロパティです。リードが今どの購買ステージにいるかを分けて管理するプロパティです。下記の様にどんな行動をおこなったかでステージ分けを行います。

<例>
・リード:ホワイトペーパーをダウンロードした人
・MQL:セミナー参加してくれた人
・SQL:お問い合わせをしてくれた人

ライフサイクルステージについて詳しく知りたい方は「ライフサイクルステージの始め方」も読んでみてください。

ライフサイクルステージとスコアリングをかけ合わせると下記の様なイメージとなります。

リード MQL  SQL
Aさん 20
Bさん 18
Cさん 11
Dさん 2
Eさん 1
Fさん 32
Gさん 27
Hさん 14
Iさん 13
Jさん 12
Kさん 35
Lさん 32
Mさん 30
Nさん 29
Oさん 27

例えば上記のOさんとFさんを比較してみましょう。

  • Fさん MQL スコア:32
  • Oさん SQL スコア:27

スコアだけ見るとFさんの方が高いですが、セミナー参加した人とお問い合わせして来てくれてる人どちらに優先的に連絡を取るべきかと聞かれたら間違いなくSQLのOさんですよね?

ということでリードのフォローを行う際はライフサイクルステージを優先します

このような使い方を前提としたらスコアリングの点数が若干ブレがあってもあった方が良いと思いませんか?

そう入ってもスコアリング何をつけたら良いかわからないという声が出てきそうなので、私がおすすめしている一番HubSpotユーザに使いやすそうなベーシックなスコアリング例を一つご紹介します。

 

超ベーシックなスコアリング例

ということでまずはココから初めてみてほしい、サンプルのスコアリングを紹介します。
多くのHubSpotユーザが活用率が高い下記の機能を用いて作成しています。

  • HubSpotでメール配信を行っている(定期的なメルマガやステップメール)
  • 自社/サービスサイトをHubSpotのCMSを使って公開しているor トラッキングコードを埋めている
  • フォームはHubSpotフォームを使っている or 連携がされている

上記はいずれかのページに訪問があると1点、メール内のリンクをクリックすると2点、フォーム送信があると3点というとてもシンプルな作りです。

こんなシンプルなスコアリングでも一定の行動量を把握するのには役に立ちます。またポイントは「スコアを減衰」を設定している点です。3ヶ月毎に100%と設定をしていると、最後のアクションから3ヶ月以上経過すると自動的に0に戻ります。

言い換えると、1点でもついているリードは3ヶ月位内に何かしらの行動を行っている人だと判断することが可能です。何点以上だと可能性が高いかは前段でも記載した通り判断は難しいですが0点と1点には大きな差があると言えると思います。

また上記はあくまでも誰でも使いやすいサンプルにしていますので、このページはポイントが高いとかCTAも使っているみたいなケースでは自由にカスタマイズしてください。

 

まとめ

「理想的なスコアリング」という精神的なハードルを取り除いてもらえれば、スコアリングは難しい機能ではありません。Marketing Hub Professional以上を導入していて、且つ何らかのマーケティング活動をしている方でしたら何らかの役には立つと思います。

まだスコアリングを使っていないという方は是非この機会にはじめてみてください!