最近のAIの進化はすごいですよね。
人間がやっていた「調べる・考える・まとめる・文章を書く・判断する」ことを、魔法みたいにやってくれるようになってきました。
HubSpotの中でも、この「魔法(AI)」をうまく使うことで、
といったことができるようになっています。
とはいえ、
「AIは便利そう、ども全体像がつかめなくて、なんか怖い…どこから触ればいいか分からない…」 という声もよく聞きます。
この記事では、HubSpotのAIを使うと何ができるのか?を、ハリーポッターの世界観にたとえて整理してみます。 自分がハリーになってホグワーツに入学したつもりで、気楽に読み進めてください。
追記:HubSpotのAI機能は、これまで「Breeze」と呼ばれてきました。現在は、AIエージェント関連の機能が「Agent Hub」「Agent Builder」「Agent Marketplace」へ移行しています。一方、会話型アシスタントは引き続き「Breeze Assistant」という名称です。本記事では、旧名称と新名称を併記しながら解説します。
この記事では、AI という概念を「魔法そのもの」として考えます。
「魔法=AIの技術」として、「どうして魔法が使えるのか?」も本当は気になるところですよね。
AIの仕組みは、ニューラルネットワークや機械学習の理論を頑張って勉強すれば理解できるのかもしれません。
が、一旦それは横に置いて、
ある日ホグワーツ校から手紙が届いて、魔法が使えるようになった! という前提で話を進めます。
これでいうと、
ChatGPT や Gemini = とても優秀な「大魔法使い」です。
……とイメージしてみてください(もちろん実際には誰かを狙っているわけではなく、中立的な「力そのもの」です)。
ただし、どんなに優れた魔法使いであっても「ホグワーツ城の内部情報」には勝手にアクセスできません。
ここから、HubSpot の世界をハリーポッター風に見ていきます。
という関係になります。
ハリーポッターの世界では寮は 4 つですが、HubSpot 城の中には寮は約 28 万個(= 有料顧客ポータル)があり、そのうちの 1 つが「あなたのポータル」です。
あなたのポータル(= 寮)の中には、
などがすべて集まっています。
HubSpot の AI 機能の総称を「Agent Hub」と呼びます。
ホグワーツ城(= HubSpot)の中で使える魔法=Agent Hub
だとイメージしてみてください。
ハリーが夏休みにプリベット通りのダーズリー家に帰ると魔法が使えないように、 Agent Hub の魔法もホグワーツ城(= HubSpot)の中だけで使えます。
あなたのポータルをグリフィンドール寮だとすると、Agent Hub の魔法はホグワーツ城全体で使える仕組みですが、
ことはありません。あくまで「あなたの寮(アカウント)の中の情報」を前提に魔法を使ってくれます。
つまり、あなたのポータルの
といった情報が、他のアカウントに漏れることはありません。
Agent Hub の魔法には、「軽い魔法」から「重たい上級魔法」までいろいろな種類があります。
これらの魔法が組み合わさることで、HubSpot 全体でユーザーの行動、情報の取得、プロセスの自動化や拡大を支援してくれます。
さて、フクロウ便で入学許可証が届かないとホグワーツに入学できないように、HubSpot の AI 魔法にもいくつかの前提条件があります。
Agent Hub 自体は「すべての製品とプランで利用可能」とされていますが、一部の機能には条件があります。
代表的には:
が必要になるケースです。
特に「上級魔法」にあたる、 AI機能
などは、クレジット消費やエディション条件が絡んできます。
AI 機能を使うには、スーパー管理者(が AI 設定画面で必要なスイッチを ON にしておく必要があります。
場所:[設定] → 「アカウント管理」→ 「AI」 →[アクセス]タブ
ユーザーごとの権限
(必要なものをオフ→ONにする)
この入学手続き(=スイッチ ON)が済んでいないと、ハリーが杖を持っているのに呪文が出ない、という状態になってしまいます。
さぁ、これからホグワーツで仲間たちと Agent Hub 魔法の授業が始まります!
これからよく耳にするであろう「アシスタント」と「 エージェント」の違いを、ハリーポッター風に整理しておきます。
つまり、
頭脳サポート役の魔法使い です。 「決めるのは自分、手を動かすのも自分。でも、隣に超優秀なハーマイオニーがいる」 というイメージです。
(こちらの機能ですが「Breeze Copilot」と呼ばれていた時期もありますが、現在はBreeze Assistantに呼び名が変更されております。)
つまり、
実行・自動化を担当する魔法部隊 です。 「やることを最初に決めたら、あとはドビーたちが一晩で片付けておいてくれる」 という感覚に近いです。
この役割分担を押さえておくと、「どこまで人間がやるべき?」「どこからをエージェントに任せるべき?」がぐっとイメージしやすくなります。
ハリーが困ったら、横でハーマイオニーやロンが助けてくれるように、HubSpot においては、
このマーク
など、あちこちにこのマークがあります。「自分で最終チェックはするけれど、ベースづくりは任せたい作業」と相性抜群です。
「やば!もう直ぐ商談だけど、事前準備ができてないよー」というときに、アシスタントに下記依頼を投げます。
「ミーティングをする前のメモを作りをお願いします!下記まとめておくれ!
(1) 会社のプロフィールの要約:会社名、会社の規模(従業員数や業績)を5行以内
(2) 今までのメモ:アクティビティーからどんな話をしてきたかを箇条書きで5点
(3) 会社に関する記事:ウェブサイトから調査して、直近の記事を2件出して!」
なんということでしょう!1分以内でまとめてくれました。もちろん「今度美味しいもの奢ってくださいよね」などの嫌味も言ってきません。
テスト前に「どこが出そう?」とハーマイオニーにこっそり聞くイメージで、商談前の準備や会議前の整理にご活用いただけます。
サポートチームにとっての「超優秀な屋敷しもべ妖精」のような存在です。
たとえば:
人間のサポート担当者が対応すべきチケット数を減らしつつ、
という形に分担できるのが大きなポイントです。
試しにハリーポッターに出てくる呪文一覧をAIに覚えさせたら、、一瞬で覚えて回答してくれました。
(カスタマーサポートを生業とする身としては、衝撃的に優秀な妖精です……)
ハリーが「エクスペクト・パトローナム」と唱えてディメンターを追い払う時に、高度な魔法技術と体力を消費するように、一部の Agent Hub機能には「負担(=お金・クレジット)」がかかります。
HubSpot クレジット = ホグワーツの「魔力(MP)ゲージ」
上級魔法(重めの AI 処理)を使うたびに減っていってしまいますが、対象となるのは、一部機能だけで、それらの「使用量」に応じてクレジットが減る仕組みです。
「上級魔法」を唱えるときだけクレジットが減り、
それ以外の「軽い呪文」(要約・短いコンテンツ生成など、多くの AI 機能)は通常のサブスクリプション内で動き、クレジットを消費しません。
(ゲームにたとえると、ドラクエなどで呪文を唱えるたびに MP が減っていくイメージです。)
※正確なレートや対象機能は、常に最新の Product & Services Catalog(レートシート)で確認するのがおすすめです。
先ほど紹介した、
顧客対応エージェント(24時間チャット対応してくれる妖精)も代表的な魔法で衝撃的で、クレジットを消費するのも納得できました、スマートプロパティ機能もすごい機能です。
スマートプロパティ = 屋敷しもべ妖精が先回りで用意してくれる「重要データ(アイテム)」
4 校対抗試合のときに、ドビーがハリーのためにエラ昆布(水中で呼吸できるアイテム)をこっそり用意しておいてくれた、あの感じに近い魔法です。
ハリーが試合に挑むとき、自分で「何が必要か」「どこで手に入れるか」を一から調べなくても、ドビーが「今この瞬間のハリーに必要なもの」を先回りして差し出してくれましたよね。(映画だとドビーじゃなくてネビルだけど)
スマートプロパティも同じように、
などを AI(= 屋敷しもべ妖精)が読み取り、「この会社は何に関心がありそうか」「この取引はどれくらいリスクがありそうか」といった 「今このレコードを見るときに、ハリー(= あなた)にとって一番助かる情報」 を、自動でプロパティに書き込んでくれます。
会社の従業員数を自動的に調べてもらうスマートプロパティーなんぞは、HubSpotがプロンプトを既定で用意しているので、30秒で作成できました。(動画 音声なし 30秒)
従業員数は比較的単純ですが、その他にもスマートプロパティは、
などを AI が読み取ったうえで、 要約・推測結果を、自動でプロパティに書き込んでくれる「魔法のフィールド」 です。
この魔法を使うと:
という、かなり高度な魔法が手に入ります。
なお、スマートプロパティは 「作るとき」ではなく「走らせて値を埋めるとき」にクレジットを消費します。(1レコードあたり 10 クレジットが目安です)。なので是非作って試してみましょう!
スマートプロパティのプロンプトサンプルの記事でも、役立つ例があるので、月末でクレジットが余っている時など、余らせてはもったいない!!宵越しの銭、じゃなくて月を跨いだクレジットは持たずにぜひ使ってみてください!
どの AI 機能でも共通して大事なのが、プロンプトの入力に「機密情報」を入れない というルールです。
忍びの地図には、ホグワーツのすべての通路や秘密の抜け道、そして今どこに誰がいるかまで表示されますよね。 もしこの地図のコピーが、名前を言ってはいけないあの人(ボルデモート)のような存在の手に渡ってしまったら、ホグワーツの防御は一気に崩れてしまいます。
同じように、AI に渡すプロンプトの中に、
といった「忍びの地図レベルの情報」を書き込んでしまうと、 それがどこかで意図しない形で扱われたときのリスクがとても大きくなります。
だからこそ、
万が一どこかに情報が渡っても困らない範囲の内容だけを AI に伝える という前提を守ることが大切です。 HubSpot 側でも安全設計はしていますが、「忍びの地図を持ち出さない」が一番の防御です。
Agent Hub、クレジットの全体像が少し見えてきたら、あとは 「小さく使ってみる」ことが一番の近道です。
おすすめの第一歩としては: AIマーク
などの「1〜3 分で試せる魔法」から始めてみるのがおすすめです。
Agent Hubとクレジットの仕組みをざっくり理解しておけば、
という判断もしやすくなります。
ホグワーツで最初に「ルーモス」や「ウィンガーディアム・レヴィオーサ」から練習するように、 HubSpot でも、小さな AI 魔法から一歩ずつ試していきましょう。
長文にお付き合いいただきありがとうございます!
マグルでいるのはもったいない!
今日から、できるところから少しずつ魔法を試してみましょう。 最初は「ルーモス」のような小さな呪文からで十分です。 アシスタントとエージェントたちを、あなたのホグワーツ生活(=日々の業務)に少しずつ招き入れてみてください。